Design garageのNaoです。
タイに旅行で訪れるとデパートやスーパー、街中の屋台でもQRコード決済が導入されていて、
日本よりもキャッシュレス化されていることを実感される方も多いのではないでしょうか?
実際にタイに住んでみるとなると、現金払いだけでは不便だな・・・と感じます。
すぐにでもQRコード決済がしたい!ということで、駐在・移住されるかたは、
「銀行口座の開設」というシーンに遅かれ早かれ直面することになりますよね。
会社が口座開設の手伝いをしてくれるケースもあるかと思いますが、
・自分で銀行口座を開設しないといけない
・2個目の銀行口座を開設したい
・家族の銀行口座を開設したい
という方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなときネットで調べてみると、あまり具体的な体験談や情報が見つからなかったので、
記憶が新しいうちに私の体験談を残しておこうと思います。
本記事では「銀行口座作りたい、これから口座開設方法を調べたい」という人に向けて、
2024年にタイで一番人気の銀行としてNo.1ブランドアワードを受賞した「カシコン銀行」について、
実際に開設してわかった銀行口座の開設方法を画像や動画つきで紹介します。
カシコン銀行(Kasikornbank、通称KBank)とは?

カシコン銀行とは?
カシコン銀行は、1945年に設立されたタイの大手商業銀行で、国内外に広く展開しています。
特に中小企業支援やデジタルバンキングの分野で先進的な取り組みを行っているということで、タイ国内では「KBank」の愛称で親しまれているとのことです。
そのシンボルカラーである緑色の看板やATMは、タイ各地の道路やお店、Webサイトで目にします。
カシコン銀行の特徴

1.デジタルバンキングの先駆者
カシコン銀行は、モバイルバンキングアプリ「K PLUS」を提供していて、口座残高の確認や、送金、請求書の支払いなど、一般的な銀行サービスから、さまざまな取引をスマートフォンから簡単に行うことができます。
このアプリはタイ国内で非常に高い評価を受けており、ユーザー数も年々増加しているとのことです。
私もタイの親族から「カシコン銀行はネットサービスに強みがあって、システムトラブルも少ないから一番オススメだ」と話を聞いたので、今回カシコン銀行での口座開設に至りました。
幅広いサービス展開
個人向けの預金口座やローン、クレジットカードはもちろん、法人向けの金融サービスや投資商品など、多岐にわたるサービスを提供しています。
また、国際送金や外貨両替など、海外との取引にも対応しており、ビジネスパーソンにも支持されているとのことです。
外国人への柔軟な対応
カシコン銀行は、外国人顧客にもフレンドリーな対応を心がけており、英語、そして日本語対応のスタッフがいる支店も多くあるようです。
また、外国人向けの口座開設ガイドを公式ウェブサイトで提供しており、必要書類や手続きの流れを確認することもできるようです。(私は日本むけの口座開設ガイドを見つけることができませんでした・・・見つけた方はメッセージいただけると嬉しいです。)
外国人移住者にも対応しているか?
カシコン銀行は、外国人の口座開設にも積極的に対応しています。
必要な書類としては、パスポート、ビザ、タイ国内の住所を証明する書類(賃貸契約書など)、場合によってはワークパーミットや在学証明書などが求められます。
支店によっては、日本語対応のスタッフがいる場合もあり、言語面でのサポートを受けることもできます。
また、カシコン銀行では、日本語対応の電話専用ダイヤルを設けており、口座開設や各種手続きに関する相談を日本語で行うことができます。(私も活用しました!)
これにより、言語の壁を感じることなく、安心して銀行サービスを利用することが可能です。
カシコン銀行:口座開設に必要な書類


【ケースバイケース】ビザの種類と、支店によって必要な書類が異なる場合あり
これが「ネットに具体的な情報があまりのっていない理由なのかな?」と考えています。
「持っているビザの種類によって、必要な書類が異なる」は一般的に理解しやすいですが、「行く支店(担当者)によって、要求される書類が異なる」というケースがあるらしいのです。
日本ではあまり考えられませんが、ビザの種類が増えたり、法律や規則がスピード感をもって変更される側面から、このような必要書類も変更されている可能性があります。あとここはタイなのでそんなこともあるなと納得するのが◎です。
オススメは「電話で必要書類+行くべき支店を確認する」こと
私はこれを実践して、結果とても円滑に銀行口座を開設することができました。
ネットでは具体的な情報がのっていないし、ビザの種類や支店によって対応が変わるのであれば、直接銀行に問い合わせて、自分たちのケースで必要な書類を確認することがスマートです。
また必要書類を確認をした際に、自分の居住エリアを伝えて、口座開設対応してくれる支店を確認することもオススメします。
電話で書類を確認した際に、担当者の方が対応してくれる近くの支店を案内してくれたので、大変たすかりました。
電話番号と、確認事項をまとめますので、自分に必要な書類と行くべき支店を直接確認しましょう。
ここからは私の実体験をもとに、解説していきます。
【私のケース】必要書類と案内された支店
まず、私たちの状況は以下の通りでした。
〇取得ビザ
私:Bビザでタイ企業に就業中
妻:私に紐づくOビザで滞在
〇やりたいこと
銀行口座の開設(私・妻ともに)
上記日本語デスクに電話をして(混雑しており、つながるのに10分くらいかかりました)、担当者の方へ意向をつたえて教えてもらったのが、以下書類一覧になります。
〇必要書類(用意するもの)
私:パスポート原本(Bビザ)、ワークパーミッション*のコピー、タイの電話番号、TAXID
妻:パスポート原本(Oビザ)、私のワークパーミッション*のコピー、タイの電話番号
※ワークパーミッションのコピーについて
私はアプリタイプのワークパーミッションを持っているのですが、その場合はスクリーンショットをとって、
そのスクリーンショットをコピーして持参するように案内を受けました。
※デポジット用の現金の用意
口座開設時、いくらか入金する必要があるので当日は現金の準備をしておきましょう。
これで必要な書類は把握できました。
が、「当日突然この書類を出してください」と言われたら・・・とすこし不安があったので、
以下の書類を追加で持参しました。(結果、不要でした。)
〇念のため追加で準備した書類 ※私の場合は不要でした。
・在留証明書(英語)
・戸籍謄本証明書(英語翻訳版)
※上記ともに日本大使館で取得ができます。
【さらに便利に】1週間前から、口座開設の予約をすることが可能

口座開設しに行こうと当日行ってみたら、人がいっぱいで待ち時間がすごい長い、、、なんてこと嫌ですよね。
電話で確認すると、希望口座開設日の一週間前から、予約をすることが可能とのことです。
支店に行って受付機から予約をするように案内を受けましたので、支店に行ってみるとLINEで予約できることを教えてもらいました。
この記事を読んだかたは、支店に行って予約をする必要はありません。
LINEから以下アカウントを友達登録して、自宅で来店予約をしましょう。
▼カシコン銀行のLINEアカウント(QRコードが表示 or LINE APPが立ち上がります)
また、LINEでの予約方法について、解説動画をつくりました。
こちらにて予約フローをなんとなくご確認ください。
※予約には、タイの電話番号が必要です。
私の場合は、私と妻それぞれで口座開設を希望していたので、2人それぞれで以下のように来店予約を取得しました。
〇実際の予約時間
私:11時00分~11時30分
妻:12時00分~12時30分
※同日で予約はとれたものの、同じ時間では予約がとれなかった。
〇予約した支店
EMQUARTIER支店
※アソーク、プロンポン駅近くで行きたい旨伝えたら、5つくらい候補をいただき、ここを選択。
【当日】口座開設の流れ

ここからは、実際の当日の流れを簡単にご紹介していきます。
①:受付
当日は予約時間より少し前の10時50分頃に到着。
案内担当者さんに予約がある旨を伝えて、入口近くの受付機にてチェックイン。
待合場所のソファーに腰掛けようと思ったタイミングですぐに呼ばれ、私と妻2人分同時に口座開設を対応する旨の案内をうけて、2人とも対応窓口に座る。
待っている方も数組いらっしゃいましたが、予約をしていたので本当にスムーズに対応いただくことができました。
また当日は予約時間の2時間前くらいから、LINEで予約時間が近づいている旨のリマインド通知が届くのもよかったです。
②:書類提出&情報入力など
「銀行口座の開設」で予約していたので、担当者さんが最初からスムーズに対応を開始してくれた。
席につくと、電話で案内を受けた通りの書類内容を提出してくださいと指示されたので、用意していた書類とパスポートを提出。
各種書類のコピーに自筆のサインを求められたので、サイン(パスポートと同様のサイン=日本語表記の名前でサイン)を実施。
本人の顔写真撮影が必要とのことで、銀行側のiPadで写真撮影を実施。
iPadで口座開設手続きをする旨の案内をうける。今住んでいるタイの住所、タイの勤務先情報(会社名、住所)、日本の連絡先住所の入力を促されたので、英語で入力。
初回いくら入金するか聞かれたので、持ってきた現金を渡す。
電話で案内された通りの書類でまったく問題なく口座作成ができました。
また基本的には、担当者の方がすることをすべて案内してくださるので、いい意味で言われたことを言われた通りに対応するだけで問題なかったです。
③:デビットカード発行
デビットカードを作るか否か聞かれたため、作る旨を回答。
⇒デビットカード発行には300バーツかかるとのことで、現金で支払う。
デビットカード発行の有無を聞かれます。
使う目途は立っていなかったものの、あとからほしいとなったらめんどくさそうだったので、作る旨を回答すると、発行費用に300バーツの支払いを求められます。
この支払いについて聞いてみると「現金のみ(QRコード決済不可)」とのことだったので、発行したい方は現金をいくらか用意しておきましょう。
④:アプリ登録
口座開設が終盤に差し掛かると、アプリをダウンロードするように案内されたので、ダウンロード。
担当者さんが言語設定を英語で設定してくれた後、電話番号とパスポート番号を入力する項目があるので自身で対応。
⇒自分の銀行口座と連携がされ、ログインできるようになります。
入金した現金がアプリ上でも反映されていることを担当者さんと確認して、口座開設の全工程が終了。
アプリの登録もとても簡単でした。
ダウンロードすると、担当者さんが言語を英語に設定(日本語は未対応)してくださるので、こちらでは電話番号とパスポート番号を入力するだけでした。
意外だったのは、持ってきた書類がすべて返却されたことです。
(「持って帰ってくださいね」と案内をされました。)
どうやら持ってきた書類をすべて担当者さんが銀行側でさらにコピーをとってくれて、そちらで業務処理を進めてくれたようです。
パスポート原本の返却をちゃんと確認して、口座開設の全工程が終了。
妻と私の2人分の口座開設が、約20分くらいで終了するという、とてもスムーズな対応でした。
ちょっとつまずいたポイントと解決策
口座開設時、以下の点にすこしつまずきました。
ですが、たまたま準備していた内容で、結果スムーズに対応ができたので紹介しておきます。
【困った】住所入力時、どう記載したらよいか?がよくわからない
他の言語で現住所を書く、住所をなにかのフォームに入力する機会って少ないですよね。
なので案の定「住所を入力してください」と言われたときに、どの項目(区分)にどこの住所まで入力したらいいんだ・・・?と私も妻も少し戸惑いました。
【解決策】住所のメモを担当者さんに渡して、代理入力してもらおう!
よくわかないものは、考えてもよくわからないんですよね。
早々に自分で入力することを一旦あきらめて、あらかじめ用意していた住所などのスマホメモを担当者さんに見せて、困っている顔を全力でしてみたら、あっさり担当者さんが「あたしが入力するよ~」と代理で入力してくださいました。
準備しておくということが大切ですね、ぜひ手元に住所などメモを用意して口座開設に臨みましょう。
タイの方は本当に優しい方が多いです。
よくある質問・不安なところ
これってどうなんだろう?あれが不安だな、、、ということについて。
ざっくり皆さんが気になっているであろうことを、2点に絞って紹介しておきます。
(ベーシックな質問事項については、カシコン銀行の紹介ページなどに記載・案内があったのでそちらもご確認ください)
- 銀行口座の維持費はかかるの?
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普通預金口座であれば預金が2,000バーツを下回ると月に50バーツの維持費が発生します。
- 英語とタイ語に自信がない(話せない)んだけど、口座開設は対応できるかな?
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以下の日本語専用コールセンターにつなぐと、現場担当者さんとの会話に通訳として入ってくれるサポートを受けることができます。電話がつながったら、現場の担当者さんと通訳さんを介して日本語でやり取りをすることが可能です。
※実際に私が以下電話番号にかけた際、「当日困ったら、通訳として対応するので遠慮なく電話してきてくださいね」と案内をうけました。
まとめ

この記事では、私のケースを実際の例として取り上げながら、カシコン銀行の口座開設について説明してまいりました。
ポイントとしては、以下の2点になると思います。
①:ビザの種類や行く支店によって必要な書類などが異なるため、最初からジャパンデスクに電話して直接確認すること。(ネットのリサーチに時間をかけすぎない。)
②:事前に口座開設の来店予約をすることによって、当日は必要最低限のコミュニケーションでスムーズに口座を開設することが可能。
これで無事銀行口座が開設できれば、その日から快適なキャッシュレス生活を送ることができますね。
私の場合は、Bビザ&Oビザのケースでしたが、最近ではDTVビザが新設されるなど、様々なビザの種類があるので、
ぜひご自身にあった対応内容を確認することをオススメします。
私のビザとは異なるビザで、こんな書類が必要でした!という事例がもしあれば、コメントや問い合わせからご連絡をいただけると嬉しいです。
では、このへんで。