贈り物のヒントは、日常に隠れていた
大量の野菜が並んでいる。
その他にも、これでもかというくらいお肉などの食材を、
嫁さんが冷蔵庫から引っ張り出している。
どうしたの?冷蔵庫の整理?
そう声をかけたようとしたその瞬間
「これ全部使って、今日は大量に料理を作ります!」
嫁さんの大料理宣言が発令されたのだった。
我が家は2人家族なのだけど、一体何人分作るつもりなのだろう。
そんな怪訝な顔をしている僕を傍目に、
嫁さんはとても楽しそうに料理をしている。
その手元には、先日プレゼントした包丁があった。
嫁さんは、一体何が欲しいんだろう?
僕たちにとって、初めてのクリスマス。
夜景の見える人気なレストランを予約して、
プレゼントにはブランドもののバッグとか、お財布が欲しいのかな、、
何となくだけれど、僕は10月頃にそんなことを考えていた。
それでもこのプランには、拭えない違和感があった。
みている限り、嫁さんはブランドものの類に、全く興味がなさそうなのだ。
バッグは長く使っている「グレゴリーのリュック」がとにかく大好きで、
ずっとこれを使うのだと豪語し、
財布についても、たまたまセレクトショップで見つけた小さい皮の財布を
「かわいいでしょ?」としょっちゅう僕に自慢してきて、
これまたお気に入りのご様子。
ブランドものとか興味ないのかな?不思議に思い、
女性に人気がある「CELINE」などの話題をふって、
探りを入れてみたら、「初めて知った!」と言い出す始末。
本当に欲しいもの、喜んでもらえるものを渡したいなあと思って、
何か欲しいものある?と聞いたら食い気味に「包丁!」と言ってきた。
クリスマスに包丁を欲しがる人なんて、生まれてこのかた
会ったことがなかったので、その勢いに圧倒されてしまった。
それからというもの、包丁についてリサーチを開始。
、、、こんなにも種類があるのか!
包丁を自分があまり使わないこともあり、
「自宅で使う包丁は、どれも一緒だろう」と思っていた。
用途別に作られた包丁がズラリと並び、価格帯も2千円程度のお手頃なものから、
1本十数万円の高級なものまで、ラインナップは数え切れない。
いろんな口コミや、商品を比較し、プレゼントの1つとして
グローバルの「牛刀3点セット」をお渡しした。
「今までずっと使っていた包丁と全然違う!」
「狙っているところでスパッと切れる!」
「今まで何度も引いて切っていた鶏皮も一発で切れる!!」
その包丁の切れ味に感動したようで、ずっと食材を切っていたい!とまで言い出している。
普段「あって当たり前」と感じていたありふれた道具をひとつとっても、
その道の「プロ」がいて、素晴らしい商品が作られている。
誰かを喜ばせようと、企画やプレゼントをする際には、
きらびやかなコトやモノよりも、
その人の日常や生活に根づいた“コト”や“モノ”をプレゼントする方が、
本当の意味で喜んでもらえるのかもしれない。
そんなことを思いながら、新入りの包丁を使って次々と料理を作る嫁さんを眺めていた。
「そういえば今まで使っていた包丁は、どこで買ったものだったの?」
料理が趣味かも!と言っていた嫁さんに何気なく聞いてみた。
「前の包丁はね、イオンカードのポイント交換カタログで頼んでもらったのよ!その前は100均!」
よく言えば、「弘法筆を選ばず」というのか。
とにかく本当にこの人はものに無頓着なのだなあと、
ゲラゲラ笑う嫁さんの目を盗んで、僕はつまみ食いをするのであった。
【おすすめ】吉田金属工業「GLOBAL(グローバル)」
今回購入したのは吉田金属工業さんのGLOBAL(グローバル)の牛刀3点セット。
刃渡り20センチの大きい包丁と、刃渡り13センチの小ぶりな包丁に加えて、
簡易のシャープナーが付属しているセットになっている。
▼セット内容
G-2(牛刀 20cm)
GS-3(ペティーナイフ 13cm)
GSS-01(スピードシャープナー)
▼サイズ
G-2/全長/33cm、刃渡り/20cm、刀幅/4.5cm
GS-3/全長/26cm、刃渡り/13cm、刀幅/3.5cm
GSS-01/幅1.5×奥行10.5×高さ2.5cm
▼材質
刃/モリブデン・バナジウム
柄/18-8ステンレス
シャープナー:本体/ステンレス、研ぎ部/アルミナセラミックス
▼生産国
日本
▼刃付け
牛刀・ペティーナイフ/両刃(右利き・左利き兼用)
▼用途
牛刀/肉、野菜切り
ペティーナイフ/肉、野菜切り
シャープナー/ステンレス包丁用
▼食洗機・食器乾燥機
対応不可
▼梱包サイズ
39.8 x 15.6 x 2.4 cm; 345 g
今まで使っていた三徳包丁よりも大きいサイズとなるこちらの牛刀。
リサーチをしていてわかったのだが、お料理をする際、包丁自体の重みで
「切る」という動作をサポートしてくれる程度に重い包丁の方が、
疲れることなくお料理を楽しむことができるとのことであった。
少し重いかな?と心配していたけれど、解説の通り、使いやすい!とのことで安心。
またペティーナイフに関していうと、もう本当に手放せないそうだ。
最初「大体牛刀で全部できてしまうから使わないかも」と
言っていた嫁さんだったのだが、ひょんなことから一度使った際に、
皮むきなどの細かい作業や、複数の食材の切り分けが省スペースでできるとのことで、
今となっては、みている限りこの1本で大抵のことをやっているように思う。
まだ使ってはいないけれど、簡易シャープナーも付属している。
切れ味が悪くなった際には、六本木直営店へ持ち込めば研ぎ直しサービスもあるようだが、
気軽に持って行きやすいモノでもないので、自宅でメンテナンスができるのはありがたい。
切れ味が少し気になってきた時に、使ってみようと思う。
まとめ
特別な日や、なんでもない日にでも。
“何気なく日常で使っているもの”で、
すこしだけ、いいものをプレゼントしてみるのはいかがだろうか。
あまり趣味がなさそうな中で、「料理が好き」と言っていたから
好きなことに向き合う時間は、どうか“すてきな時間”であってほしい。
大切な人が、より素敵な時間を過ごすには何があったらいいだろう。
そういった考えに、思いもよらぬヒントが隠れていそうだと思った。